【コロナ禍で注目度UP!】ベトナム進出のすすめ

ベトナム

記事更新日:2021/05/21

【コロナ禍で注目度UP!】ベトナム進出のすすめ

こんにちは。マルチブック編集部です。

 コロナ禍で新たな海外進出先として注目を浴びている国があります。ベトナムです。今回は、そんなベトナムがなぜ今注目を浴びているのか、今後進出する際にはどのようなことに注意していけばよいのかを考察していきたいと思います!

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コロナ禍で注目を浴びたベトナム

高い経済成長率
 コロナ禍で世界中で経済成長が鈍化する中、ベトナムは他の国々と比べても経済成長率が高いです。2020年のベトナムのGDP成長率は、2.9%となり、中国の2.3%を超えたといいます。感染症拡大の中でも経済成長をプラスに保ったベトナムは、今後の進出先として多くの企業から特に注目を集めているといえます。
(参照:GENERAL STATISTICS OFFICE OF VIETNAMIMF

 日系企業の業務拡大の意向
 JETROの「2020年度 海外進出日系企業実態調査(アジア・オセアニア編)」によると、今後の1~2年間の事業展開の方向性に関して、アジアやオセアニア地域の国において、事業拡大意向を示す日系企業が40%に満たない国が多い中、ベトナムについては、46.8%の日系企業が拡大予定、47.1%が現状維持としています。

なぜ今注目?~ベトナム進出のメリット~

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1.人件費の安さ 
 JETROの「2020年度 海外進出日系企業実態調査(アジア・オセアニア編)」によると、製造業作業員の基本月給は、中国が531ドル、タイが447ドルに対して、ベトナムは250ドルと比較的低い水準を保っています。

2.質の高い人材
 ベトナム人の国民性は非常に勤勉だといわれています。これは向上心を持って真面目に取り組む姿勢を良しとする儒教の教えが浸透しているためだと考えられます。また、伝統的な産業が繊維産業であることからもわかる通り、昔からベトナムには手先が器用な方も多くいます。更には、親日家が多く、日本人との相性も比較的良いと考えられます。

3.積極的な外資優遇措置
 ベトナムでは、外国からの投資を誘致するため、低い法人税や経済特区における免税等様々な外資優遇措置がとられています。詳しくは以前こちらの記事でも解説したことがあるので、ぜひご覧ください!

4.地理的優位性
 ベトナムは、他のアセアン諸国と近くてアクセスも容易な上、中国とも陸路で隣接しており、中国に拠点を持つ日本企業にとっても、利便性の高い物流網を有しているといえます。

東南アジア地図 (5)

5.危機意識/対応力の高さ
 ベトナム国民の危機意識の高さは、最近ベトナムが注目を集めている大きな要因といえるでしょう。オーストラリアのローウィー研究所が今年1月に発表した調査によると、世界98か国・地域の新型コロナウイルス感染症への対応力ランキングでベトナムはニュージーランドに次いで世界2位になったといいます。また、YouGovが昨年4月に発表した、世界26の国と地域対象の新型コロナウイルス感染症に関する国民意識調査では、ベトナムは対象国の中で最も国民の危機意識が高いという結果が出ました。ベトナムは、新型コロナウイルス感染症への対応だけでなく、2003年に流行したSARS感染症の時も、徹底した対応により制圧に成功していました。感染症の被害を全く受けていないわけではありませんが、危機意識や対応力の高さから、他の国に比べると経済への悪影響も小さく、アフターコロナでもいち早く経済復興を遂げるのではないでしょうか。

ベトナム進出における注意点

1.インフラの整備は未だ不十分
 近年、経済成長や海外企業の進出等も進む中で徐々に整備されつつはありますが、元々長い間農業国だったこともあってインフラの整備は未だに国の成長に追い付いていません。さらに、ベトナムは、北部のハノイと南部のホーチミンという2大商圏を抱えているため、インフラが未整備な環境下では想定外の経営コストがかかってしまうというリスクがあることも考慮しておく必要があります。

2.離職率の高さ
  ベトナムの転職サイト「anphabe」の調査によると、日本人の離職率が約10%~15%(参照:厚生労働省「平成 30 年雇用動向調査結果の概況」)であるのに対し、2019年度のベトナム国内の離職率は約24%と高くなっています。従業員の方々にできる限り長く勤めてもらうために高い給与水準を設けることが求められ、人件費の高騰を懸念する日本企業も多いでしょう。従業員の労働を適正に評価することも大切ですが、それだけでなく、ベトナムの文化や価値観に理解と尊重を示しながら、従業員を大切にして密に丁寧なコミュニケーションをとっていくことも重要といえます。

最後まで読んでくださりありがとうございました!
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この記事を書いた人

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